リスケ丸

中二のジャンル百まで、って思ってたけどそんなこともなかった!局地的にアイドルが好きです。

Le Fils息子(褒めちぎってます!)と、少しだけ圭人くんの話!

ビビってふせったーに上げてたんですがいつ消しちゃうかわかんないしこっちにあげなおしました。お久しぶりです!

M.バタフライめっちゃたのしみ!面白い仕事とってくるな〜!無事幕が上がることを祈ってます。何よりも大好きな初日を取れたのでメッチャ楽しみ!絶対休み取る!

下記の途中、「悪趣味だなー」って書いたことなんですが、先日髙木くん主演の「裏切りの街」観劇する前後からずっと考えてました。
舞台の上で起こることやテーマってすべてが清く正しく美しくある必要はないと思っていて、それを楽しむ観客側も共犯になる感じが良いなーと思います。他人を丸裸にして他人のぐちゃぐちゃの人生を外から楽しんだっていいじゃん、所謂悪趣味な話、好きに楽しんでいいじゃん。ある意味下世話になることを、作り手側と観客側が双方ともに許されるのが舞台という空間なのかなーと思います。
映画やドラマもきっとそうなんだけど、舞台のほうが能動的に観に行くぶんなのか、密閉された空間が作り出すものなのか、「何でも許される」感は強いのかな。映画もそうだよと言われたらそうなんだけど、あくまで私の中の位置付けです。
どのコンテンツも違う楽しみ方があるしどのコンテンツにも好きな作品があります。

もちろん時代に合わせてアップデートしなきゃいけない表現はたくさんあるし、古!って表現によってモヤってすることもあるし、作品を作る上で演者や関わる人の心身を傷付けるようなことは決してあってはいけないけど、作り手と受け取り手の倫理観と作中の倫理観が別にあるのはそんなことは当たり前であってほしい。
ちゃんとした大人が「分かった上で」「これはそういうもん」として割り切って変な遠慮せず作ったもんっておもしれーな!ってそういう話です(笑)

↓以下、ふせったーに上げていたLe Fils息子(ル・フィス息子)と4月11日から一年近く経って3月2日現在の圭人くんに対する気持ちの話です!はてななんてお気持ち表明する場所だから!(言い訳)

2021年、意外と舞台を見てなかった。 
配信でいくつか観たりはしたけど実際チケットをとって現地に行ったのは「SUPERHEROISM」「テニスの王子様」のミュージカルと、「ウェンディ&ピーターパン」と、「ル・フィス息子」の4本で、もっと行ってたかなーーって気がしていたのでびっくりした笑 
びっくりしたとは言えこのご時世4本も観られたのと、4本とも幕が上がったことは奇跡みたいって思う! 
(誘っていただいた友人の舞台も観に行きました!こちらも素晴らしくて無事終演して良かった!) 
「ル・フィス息子」は何かしら思ったことを残しておきたいなって思いつつもう何を書いても卒業文集になってしまう気がして筆がすすまなかったんだけどどうせオタクの便所の落書きみたいなもんだからなんでも良いじゃん……自分がスッキリすれば……ってかんじで何かしら書きたいなって思ってました。
 
卒業文集って言ったけどそんなメタな目線でエモくなれるほど生ぬるい舞台ではなく、めちゃくちゃに垢抜けててめちゃくちゃに舞台作品として面白かった。ここ数年で観た舞台の中で一番鮮烈な印象だったのは間違いないです。 
終演した舞台に言うのもなんだけどめちゃくちゃ面白かったのでWOWOWとかでやることがあったら演劇好きだなーって思ったことがある人はぜひ観て欲しいです。 
最初に情報解禁を見た時思ったことは素直に「悪趣味だなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」と思って笑 
その話をこのタイミングでこの親子にやらせますか?笑 ってドン引きもいいところでそれは今も変わってないけど、そう思ってしまった自分を含めて、世間の下世話な視線を跳ね除けるくらい実際の舞台がものすごく良い意味で「つくりもの」だったので驚きました。 
岡本圭人さんと岡本健一さんであって、舞台上にいるふたりはまごうことなき親子だったけど、舞台上の脚本に描かれていること以上の生々しさはまったくもって感じなかった。こんなにも生々しいキャストでこんなにも没入して物語を物語として観ることになるとは思わなかったのでびっくりした。そして各国で上演されてるんだからそりゃそうだってかんじなんだけど本当に戯曲が面白い。 
パンフレットで圭人くんが何度も「ニコラは僕だ」って言うので、なんてグロいこと言うんだろう笑 って思ったんだけど、もちろん感情移入もしただろうし役作りに自分の半生を参考にすることはあれど、圭人くんの演技は当たり前かもしれないけどまったく本人と別人で全っっっ然、ハラハラしなかった。自分とまったく境遇が違う役よりも自分と共通点が多い役を「当て書きでない」「べつもの」って客にはっきり認識させるのってすごく難しいことなんだろうなと素人目でも思うので、芝居を愛して愛された人の凄みを感じたし、圭人くんにそれを思えたのが嬉しかった。 
なんというかはっきり「当て書きです」って仕上がりにすることで「泣ける舞台」にはなったかもしれないけど、私はその仕上がりの舞台はとてもちょっとエグくて見てられなかったと思う。ちゃんとつくりものとしてエンタメ作品として成立してたのが作り手のプロ意識だなーとおもう。 
タイトルは「ル・フィス息子」だけど、内容としては父の物語だったなと思います。父のせいだと息子に何度も責められ、息子を救えなかったと後悔する父親を健一さんに演じさせるのは、やっぱりグロいことすんなあって思う。 
健一さんのファンだったら観られたかな、と思うとそれはちょっとわからないです。 
パンフレットで健一さんが「本質的な部分には通じるところもあるけれど」「個人的な経験や感情も使えるものは全部使う」と言いながら、演技と現実を何度も切り離して噛み砕いて説明してくれてるのが圭人くんのインタビューと対照的で印象深かったな〜 言ってることは違うけど結果的にふたりが辿り着いてるアプローチは共通していて、健一さんはもちろん圭人くんにプロを感じました。また違う形で数年後に共演があったら観たいな。 
この数日前に見た「ウェンディ&ピーターパン」とちょうど180度近く対極にありそうな作品だったな。 
こっちはねーーーこっちも大好きだったよーーーーー好きすぎてダイジェストちゃんと観られてないくらい笑 
「ル・フィス息子」が久しぶりに「頑張らないと観られない舞台」だったので、翌日疲れすぎてずっと寝ていたし一回しか観られないな…って思いつつすごくすごく満足した。 
圭人くんの言う「やりたいこと」だったり、なぜグループを離れるのか、だったり、4月からの半年、いやもっと前からずっともやもやぐるぐるしていたことを私の中から取り除くのには十二分の説得力で、観終わってからひどくさっぱりした気分でいます。 
劇中、少しだけダンスシーンとかがあって簡単なフレーズだったけど、ずっとずっと観てみたかった、ライブの円盤で見ては恋焦がれていた姿で、歌って踊る圭人くんをずーっと待ってた自分も抱きしめてあげてーーなみたいなそんな気持ちにもちょっとだけなった。 
しかしめちゃくちゃ芝居がうまいのよ!たくさんの本に出会ってたくさんの人生見せてほしいなーーーーーーー芝居がうまい男は最高です。 
間違いなく人生における観てよかった舞台に入り続けるだろうなって作品になりました。 
以下どうでもいいお気持ち 
私は自分でも残酷だなとおもうけど、どうしたってライブが好きだと言ってくれるアイドルは大好きで。圭人くんの色んな役が見たいなーーーなんだって観たいな、彼の人生何があっても(喜ばしいことなら)なんだって喜べるなーーーと留学中から思ってるんだけど、それって自分の中のアイドルに対する好きとはちょっと違うんだな。好きな役者がいたときに思ってた好きに一番近い好きだなと思う。自分のアイドルに対しての好き、理不尽でキモくて勝手なので……(外には出さんようにするよ!) 
どんなお芝居も見てみたいなって思える役者、なかなかいないのでそんな人と思いがけないところで出会えたことはすごく嬉しいな〜、JUMPが大好きで特別なのとはまた別に大事にしたい気持ちだな〜って今は思えてます。
最初に知ったのがアイドルとしての姿だったから自分の中でこのキモくて理不尽な気持ちとどう向き合えば良いかモヤモヤしたりしたけどものすごく今はすっきりしていて嬉しいです。大事なものはたくさんあって良い!
あらためて好きになって2年、不在ながら続けてくれたけとぴの中の圭人くん、めちゃくちゃアイドルだったしめちゃくちゃ楽しかった!そして今も楽しい!おわり!